自転車の交通違反に対し反則金の納付を通告する「青切符」による取締りについて、政府は反則金の額を決定し、来年4月1日から取締りを行うことになった。一方、自転車で歩道を通行する行為については、歩行者に危険が及ぶ場合などを除いては反則金の対象とならないことなど基本的な考え方をまとめた。NHKが報道した。
青切符は、比較的軽微な違反を対象とし、違反者が反則金を納めれば刑事罰を科さない制度。違反者は刑事手続きを省略でき、警察も違反行為を迅速に処理できる。酒気帯び運転や、酒酔い運転など悪質な違反は従来通り刑事罰の対象となる「赤切符」で対応する。
反則金の対象となる交通違反は「ながらスマホ」が最高額の1万2千円、「信号無視」6千円、「逆走、歩道走行などの通行区分違反」6千円など、113種類に及ぶ。
警察庁は、制度導入の背景として、自転車が関係する交通事故の増加と深刻化を挙げている。全国の交通事故件数全体は減少傾向にある一方で、自転車関連の事故件数は近年増加している。
これまでの警告中心の取り締まりでは、十分な抑止力を発揮できないという課題が顕在化していた。
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